かねてからお知らせしていた、北京のスーベニールマーケットをweb上で開催します。25日からアップ致しますので、ぜひ遊びにいらしてください。
今回は、路地や市場で見つけたヴィンテージ雑貨が中心です。今の新しい雑貨や民芸品、デザインものにはイマイチ魅力が感じられませんでした。
北京はアートに関してはとても進んでいて、若手の作品も含めてアートに触れることができる場所はいろいろあるのですが、気軽に買えるようなものはなかなか…日常生活に取り入れられるようなものにアートは入り込んできていないようです。アートとデザインとの距離が縮まりつつある東京やヨーロッパのように、アーティストの作品が生活雑貨として買えるようなショップが街にあるわけではなく…、百貨店やスーパーマーケットで売られている新しい雑貨にはあまり魅力的なものが無くて、それどころかまだまだ真似ものが多いといった感じです。
民芸品はあからさまに大量生産された決まりものがどさっと並べられていて、日本人を見かけると接客の嵐…そこにも魅力が感じられず…。
やっぱり楽しいのは路地。古くから変わらないデザインの生活雑貨、庶民の手によって丁寧に作られた古い時代の民芸品。市場やアンティークマーケットで見つけた雑貨には、中国の良さがたくさんつまっているような感じがします。
例えば、これはアンティークマーケットで見つけた中国の伝統民芸。主に農家の女性の手によって作られるカットペーパーなんだそうです。中には神業のような細かい作品もあって、これが普通の奥さまの手で作られるなんて…。こういう丁寧さ、センスが新しいモノにもあるとおもしろいのにな…なんて思います。
以前テレビで、北京の路地に住むおばあさんが言っていました。「人間はやっぱり地面の上で暮らさなければならない。高層マンションに住む今の人たちも、地面に足を付けて暮らせばもっと幸せになれるんじゃないかしら?」
なんか深い。表向きはどんどん変貌していく中国だけど、新しい場所に魅力的なモノが少ないっていうのはその言葉にもつながるのかも…。
そんなことを思いながら買い付けてきた北京の魅力的な雑貨たち、楽しんでご覧いただけると嬉しいです。
また、他にも新しいスーベニールをたくさんアップすることになりました。
こちらはパリの雑貨、レースペーパーが施されたホーリーカードです。他にもバルセロナ、ベルリン、ブカレスト、アテネ、コペンハーゲン、エルサレム、ヌークから、少しずつですが楽しい雑貨が入荷しています。お楽しみに…!